みなさんこんにちは。2019年8月6日、独自のSD-WANソリューションを強化する新製品 仮想ルーター「vRX」リリースの発表がありました。まずは2019年9月、Amazon Web Services版のライセンスが発売されるとのことで、今から非常に楽しみです。

ニュースリリースから、vRX導入のメリット・特長をピックアップしてみますと
クラウド上でも柔軟なネットワーク設計が可能
- 複雑なネットワークをかんたんに構築可能
- スマホやタブレットとも直接VPN接続可能
- ヤマハルーターの設定ノウハウを継承
クラウド上でのネットワーク構築メリット
- スケーラブルなスペック選定
- AWSコンソールからの一元管理
- YNOとの連携
というメリットがあります。利用者の観点では
- オンプレミスで構築したネットワークのクラウド移行が加速する
- 開発環境構築のために持つ物理的な資産を削減できる
- 利用者数にあわせてVPN対地数やマシンスペック、帯域を増減できる
- IAMと組み合わせた、より柔軟な権限設定が可能になる
といったメリットが考えられますね。インフラの存在が、ハードウェアの所有からアプリケーションの利用にシフトすることで、これまでオンプレミスなインフラの制約条件に縛られていた業務を、より柔軟に変えていくチャンスです。
特に、ルーターがEC2インスタンスになることによって、単にインフラ調達のリードタイムが短くなるだけではなく、サービスの寿命がハードウェアの資産償却に縛られなくなることも意味します。運用という観点でも、例えば再起動時の通知などもCloudWatchで監視できるようになるなど、エンジニアがより付加価値の高い仕事に注力するための運用設計がより促進されるでしょう。
また、より柔軟な権限設定が可能になるのは、今までにないメリットではないでしょうか。アプリケーションの管理者とネットワークの管理者が別れていたことにより複雑だった権限設計がシンプルになり、DevOps化の促進が期待できます。
更に注目したいのは、IPsecのアグレッシブモードをサポートしているので、拠点側に固定IPアドレスを持つ必要もなく、動的IPアドレスしか持てないISPからでもVPN接続が容易になります。また、L2TPもサポートしているので、これまで同様、スマホやタブレットからのVPN接続が可能ですので、外出先から安全にクラウド上のリソースへアクセスすることができます。
さて、ここまで読み進めていただいた感の良い方々は、「これはチャンスだ」と頭の上の電球が灯ったことでしょう。どこからでも同じ品質の仕事ができるようにハードウェアの制約がなくなりつつあるのです。
働き方改革(という呼び方はあまり好きではありませんが)を契機に、社員のバリューを最大化し、ジャストインタイムでサービスのデプロイができるようになるのです。そのためには、自社のネットワークトポロジを再設計する必要があるかも知れません。繋がるその先にどんな未来が待っているのか、楽しみですね。これぞネツエンの真骨頂ではないでしょうか。
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