RTX1300 Dynamic Exhibition in SCSK豊洲本社 参加レポート

RTX1300 Dynamic Exhibition in SCSK豊洲本社 参加レポート

2022.09.16

発売前のヤマハルーター新型機種RTX1300のリアルイベントに招待され、豊洲にあるSCSK本社を訪問してきました。RTX1300に初めて搭載された新機能の説明と稼働している実機に触れることができたのでレポートいたします。

目次

    インターネットスループット実測1ギガ越え

    セミナー会場に入りまず目を引いたのが、通信速度チェックサイトで1Gbps越えのデモ。

    何度か測定していましたが1Gbpsは毎回越えていました。アクセス回線は、フレッツ光クロスを使っているとのこと、個人で引ける回線で1ギガオーバーしているのをみてワクワクしました。

    実機を眺められるリアルイベント

    そして今回のリアルイベントは2020年1月に開催されたヤマハMeetup東京2020 以来2年半ぶりの開催。リアルイベントでは、なんといっても実機に触れられることと、個別にヤマハやSCSKの方とお話ができるのが非常にいいですね!

    金属筐体でフロントフェイスは、RTX1210、RTX1220を継承しており、目を引くのは9番10番ポート、ヤマハルーター初搭載の10ギガLANポート/SFP+スロットコンボポートでメタルと光が排他利用可能。コンソールポートは、シリアルコンソールポートが上下逆なったのと、USB Mini-B ポートが搭載されました。

    写真1
    写真2

    そして、ヤマハの方に説明されるまで気が付かなかったのがポート番号の並び方で、以下のようにRTX1220は上段1-2-3-4と並び下段に5-6-7-8と並んでいましたが、RTX1300では上下に1-2、3-4、5-6、7-8、9-10と並んでいます。RTX1300の並びはヤマハのスイッチ製品SWXシリーズと同じ並びになったとのことでした。

    そして、今回背面に2機のファンが搭載されました。オフィス設置の場合騒音が気になりますが、低速回転ということもあり、かなり静かでした。高速回転の時にどの程度の騒音となるか気になりますが、これまでのヤマハネットワーク機器を見る限り、静穏性に配慮した設計になっているので今回も大丈夫だろうと思います。

    RTX1300のWeb GUIも興味深い点がいくつもありました。

    1つ目が、4つのCPUコアです。やはり10ギガ対応のためCPUがかなり強化されていることがわかります。写真ではCPU1の上限が高めになっていますが、やはりCPUの使用配分の開発がやはり難しいそうです。どうしてもCPUを分散して使うのが困難な処理があり、完全に均一にすることは難しいそうです。そのあたりの苦労話を直接ヤマハの方と話ができるのもリアルイベントの醍醐味ですね。

    2つ目が、MACアドレスが沢山ある点です。こちらは後ほど説明しましが、新機能「フレキシブルLAN/WAN機能」に関係しています。 3つ目は、多数のLANインターフェースです。インターフェース情報がカラフルになっており、LAN1からLAN7までの表示があります。「フレキシブルLAN/WAN」機能を使うとこんなことができます。

    フレキシブルLAN/WANの設定方法について

    RTX1300の発表で私が最も気になっていた。フレキシブルLAN/WAN機能の設定について説明がありました。

    RTX1300は最初にパスワード設定を行う画面が出るようです。

    Web GUIはおなじみのダッシュボードで状態確認が簡単に行えます。

    インターフェースLAN1のデフォルトはこれまで通り「192.168.100.1/24」 デモでは、LAN2、LAN3にIPアドレスを設定していました。

    LANマップの設定、デモではL2MSマネージャーポートをLAN1,LAN2,LAN3に設定していました。

    LANマップ画面を見るとこのように表示されます。

    コチラが実機

    いよいよフレキシブルLAN/WANの設定画面の説明に入ります。

    詳細設定→プロバイダー接続→LAN→フレキシブルLAN/WANで、現在の状態が表示されます。デフォルトでは、RTX1220と同様に1-8ポートがLAN1に設定されており、9ポートの位置がLAN2、10ポートの位置がLAN3となっています。設定ボタンを押すと、次の画面に移ります。

    ポート1からポート10に対して、LAN1からLAN8を自由に設定できるようになっています。デモでは、ポート1をLAN3、ポート9をLAN2、その他をLAN1に設定し、確認ボタンを押すと次の画面に移ります。

    すると入力内容の確認画面が表示さ再起動を促します。

    再起動後に設定を確認すると、ポート1がLAN3になり、ポート9がLAN2、その他がLAN1になっていることが分かります。

    LAN1インターフェースのLANマップ

    LAN3インターフェースのLANマップ

    RTX1300のGUIからネットワークの全体像が確認可能

    RTX1300デモのまとめ

    1. 全てのポートに対して自由にLAN構成が可能(最大8LAN)
    2. お馴染みのヤマハGUIで簡単設定
    3. 設定後もLANマップで一元管理

    コマンドラインから設定するときはどうなるのかな?と疑問に思い最後ヤマハの方に聞いてみた所こんな感じです。と見せてくれました。シンプルでいいなと思いました。

    まとめ

    久しぶりのリアルセミナー非常に楽しいイベントでした。RTX1300は10ギガ対応でかなり高速化していることが分かりました。しかもそのリソース活用を10ギガ回線にだけではなく、フレキシブルLAN/WAN機能で有効活用できるような工夫がなされていました。

    例えば、WAN側に1ギガ回線を複数収容し、LAN側に複数のネットワークが存在するような少し複雑構成でスループットを求められるような構成であっても、そのリソースを十分に活用できます。 最後に、RTX1300の新しいファームウェア情報とRTX1300のYouTubeライブの情報を掲載しておきます。興味のある方は是非参加してみてください。

    RTX1300 Rev.23.00.04

    ヤマハRTX1300発売記念

    黒澤 一秀
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    著者

    黒澤 一秀

    株式会社ランシステム システム外販部

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