SCSK かとうです。こんにちは。
第2回の今回はUTMとはどういうものかを話していきたいと思います。
第1回をお読みいただいていない方は、先に第1回をお読みください。
UTMってどういうもの?
UTMとはUnified Threat Managementの略で、統合脅威管理と訳されます。
またはNGFW(Next Generation FireWall:次世代ファイアウォール)と呼ばれることもあります。
UTM製品の多くはFireWall機能をベースに複数のセキュリティ機能を搭載したものとなっております。
サポートされているセキュリティ機能としてアンチウィルス、IPS、URLフィルタリング、アンチスパム
といったものが大部分の製品に搭載されています。
UTM製品登場前にも各種セキュリティ機能をもった製品はありましたが、どの脅威に対応するかで個別
に製品を導入することになり、コストや管理・運用の手間が増大するという問題がありました。

UTMは上述の通り、複数の脅威に単一製品で対応できることからコストや管理・運用の削減ができます。

ルータとUTMの違い
改めてルータとUTMのセキュリティ面での違いについて見ていきたいと思います。
ルータでのセキュリティ機能の代表的なものはパケットフィルタリングになります。
ネットワークを通信するデータは、パケットと言われる小さなまとまりに分割されてやり取りされています。
パケットフィルタリングは、パケットの先頭部分にあたるヘッダーの情報を読み取り、内部ネットワークにアクセス可能かどうかを判断しています。
ヘッダー情報に問題がなければ通過を許可してしまい、パケットの中身にウイルスが含まれていたり、脆弱性をついた攻撃になっていたりしても遮断できません。
そのため、ルータで防御できるセキュリティリスクは限られたものになります。

UTMの方はヘッダーだけでなく、データの中身もチェックすることでウイルスや脆弱性をついた攻撃も検知することができるため、多様なセキュリティリスクに対応することができます。

UTMの役割について、ご理解いただくことは出来ましたでしょうか?
次回はヤマハUTMアプライアンスであるUTXシリーズについて紹介していきたいと思います。
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