SCSKのかとうです。こんにちは。
前回まではUTMという枠組みでのお話をさせて頂きましたが、今回からはYAMAHAのUTXシリーズについてお話をしていきたいと思います。
前回の第2回をお読みいただいていない方は、こちらからお読みいただけます。
UTX100 / UTX200
YAMAHAでは、2021年3月にYAMAHA初のUTMアプライアンスとしてUTX100/UTX200を発売いたしました。今回はこのUTXシリーズの特徴についてご紹介いたします。
UTXシリーズの特長
1.日本語GUIインターフェース
UTXシリーズの特長として挙げられる点として、まず一点目は従来のYAMAHAシリーズと同様日本語化されたGUIインターフェイスでしょうか。また設定項目自体もシンプルとなっているため直感的にも比較的設定が行いやすいかと思います。
2.多層防御
次に最新の多層防御を備えている点です。複数のセキュリティ機能をサポートしているため様々な脅威について対応が可能となります。
ここでUTXシリーズでサポートされているセキュリティ機能について簡単に紹介していきます。
アプリケーションコントロール

カテゴライズされたアプリケーション、もしくは個別のアプリケーションの通信を制御する機能です。
URLフィルタリング

カテゴリで分類されたサイトへのアクセスの制御を行う機能です。
URLフィルタはカテゴリベースでの指定となりますが、ファイヤーウォールポリシーで直接URLを指定することができるようになっております。
IPS(不正侵入防御)

脆弱性に対する攻撃的な通信やネットワーク攻撃(DoS,DDos攻撃)を防御する機能です。
攻撃を検知するための情報は日々更新されていくため新しい攻撃にも対処可能です。
アンチウィルス

コンピュータウィルスなどの有害なファイルをブロックする機能です。
Webサイトからダウンロードされるファイルだけでなく、メールに添付されるウィルスファイルもブロックします。
アンチボット

外部から端末を操作しようとする不正なサーバー(C&Cサーバー)との通信をブロックする機能です。
アンチスパム

スパムと判定された実績のあるメールの送信元IPやメール本文の内容等からスパムメール、迷惑メールを判別する機能です。
こうした複数のセキュリティ機能によって第1回で紹介したような”Emotet”の場合では
・受信したメール→アンチスパムでの検知
・添付されたファイルもしくは本文中のURLをクリックすることによりダウンロードされるファイル→アンチウィルスでのブロック
・遠隔からの操作によるファイルの搾取→アンチボットでのブロック
といった対処が可能ということになります。
UTXシリーズ紹介①はここまでとさせていただきます。UTXシリーズ紹介②に続きます。
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