このコラムでは2023年3月に開催されたイベント「ヤマハNWファンミーティング2023 Spring」で答えきれなかったコメントやアンケートについてSCSKの小川が答えていきます!
前回QA1の記事はこちらをご覧ください!
Q3.フレキシブルLAN/WAN機能とVLAN機能の違いを教えて
開催中のコメントにありました「フレキシブルLAN/WAN機能とVLAN機能の違い」「使い分けは?」といったご質問について
時間の関係で説明を省略した部分もありましたので、改めてこちらで解説をしたいと思います。
フレキシブルLAN/WAN機能とは
こちらはすべてのポートに対しLANインターフェースを自由に割り当てる機能になります。
そもそも、RTX1300はLANインターフェースを8つ持っています。3つではないんです!
そのため、8つのLANインターフェースはそれぞれが実インターフェースです。
使い方のイメージとしてはポートベースVLANをご想像ください。
→例えばPort1と10を同じLANインターフェースにしたり、Port2と3を別のLANインターフェースに設定することができます。
VLAN機能とは
こちらは今までお使いいただいている方には馴染みの機能かと思います。
指定の実インターフェースに対し、仮想インターフェースを設定します。
そのためVLAN機能は実インターフェースが通信できることが前提となります。
VLANインターフェースは実インターフェースの通信に相乗りさせる形で通信をします。
使い方のイメージとしてはタグVLANをご想像ください。
→例えば、ポート1~8がLAN1(192.168.100.0/24)の実インターフェースを持っているとき
VLAN1/1(192.168.1.0/24)の通信が来ても通信できるように設定することができます。
また、RTX1210以前の機種からリプレースを検討され、以前の設定にVLANの設定がある方は
RTX1300でもそのままお使いいただくことができます。
機能の共存について
フレキシブルLAN/WAN機能とVLAN機能は共存して使うことができます。
まず、フレキシブルLAN/WAN機能によって、LANインターフェースを割り当てます。
割り当てたLANインターフェースに対しVLANを設定することが可能です。
Q4. 今はまだWAN側が1G回線なのですが、その時にはどんな構成があるでしょうか
今回ご紹介した構成では「RTX1300でWANからLANまでを一括10Gに!」と謳っていました。
それに対し「まだ10G回線してないです」といったお声や「他にどんな使い方ができますか」といったお声がありました。
そこで、現在WAN側が1G回線の方におすすめできる構成を紹介します!
1G回線の方向け構成

この構成の特長は、10Gポートのポート9,10をそれぞれ社内LAN、サーバー用LANに使っていることです。
※場合によってはポート9,10を同一LANにしていただいてもいいです。
これによりLAN内通信を10G対応にして、LAN内通信を各段に速くできます。
また、この構成のいいところは、「後々10G回線を引くときに、すぐに10G回線に対応できる」というところです。
10G回線の方向け構成

上記はイベントでも紹介した10G回線の方向け構成です。
RTX1300はフレキシブルLAN/WAN機能でいつでも各ポートに対しLANインターフェースを割り当てることができます。
そのため10G回線に対応後、WAN側のインターフェースをポート9に、サーバー用のインターフェースをポート2に割り当てを変更することでいつでも10G回線の方向け構成に変更することができます。
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