みなさんこんにちは、テックデザインの河野です。
過日、SWX2110シリーズが4月に発売されることが発表されました(ニュースリリース)。製品の発表と同時に筆者のTwitterタイムラインはSWX2110を喜ぶ声で大変盛り上がっていました。そこで今回は、従来のSWX2100シリーズと上位機種にあたるSWX2210シリーズと比較してSWX2110シリーズは何が変わったのかを確認してみます。
SWX2100 / SWX2210 / SWX2210の機能比較
3シリーズの主な違いをまとめたのが下記の表1になります。
SWX2100シリーズとの大きな違いとして「VLAN」「QoS」「ポートミラーリング」「ポートシャットダウン」を使えるようになったことが目を引きます。無線アクセスポイントで「無線LAN見える化」が全機種標準機能になったように、これらの機能は今後ヤマハスイッチの標準機能になるのではないかと思います。
IPアドレスを持たずにL2MSマスターから設定を行う仕様はSWX2200シリーズと似ていますが、設定情報はSWX2110本体に保存されるため、設定が完了していれば単独で動作できるはずです。
SWX2210シリーズは上位機種だけあって「リンクアグリゲーション」「SNMP」「SYSLOG出力」「ACL」などが使えることが違いとなっており、機能面・管理面ともにより充実した仕様になっています。
図1 SWX2100/SWX2110/SWX2210機能比較

ハードウェアの変更点
SWX2110では全モデル金属筐体となり、小型化・薄型化されています。16ポートモデルとなるSWX2110-16Gは1Uハーフサイズの幅220mmまで小型化され、サーバーラックに2台並べて設置できるようになりました。
5ポートおよび8ポートモデルはポート番号がポート正面上部と天面の2箇所に表示されているため、どの向きで使用してもポート番号が確認しやすくなっています。電源はACアダプターになりましたが、電源コードの抜けを防ぐ部品は引き続き用意されているので、ケーブルを引っかけられやすいエッジスイッチとして安心して使用できるようになっています(写真1)。SWX2110シリーズは、実際の使い勝手を左右する細かい部分がしっかり作り込まれていると感じました。
写真1 電源コード抜け防止部品

画像引用元 https://network.yamaha.com/products/switches/swx2110-5g/index
SWX2110 / SWX2110Pシリーズラインアップと価格
SWX2110では5ポートモデルが新設され、ポート構成は5ポート、8ポート、16ポートの3種類、PoEに対応したSWX2110Pシリーズは8ポートの1種類のみとなっています。各モデルの価格をまとめたのが下記の表2で、無線アクセスポイントのWLX212と同様に「価格は据え置き、機能は大幅アップ」のモデルとなっています。
PoEモデルとなるSWX2210P-8Gのポート単価は4,975円で、こちらもSWX2100-10PoEのポート単価4,900円からほぼ据え置きで、VLANに対応したポート単価が劇的に下がりました。SWX2110シリーズは低コストでVLAN環境を構築したい場合に大いに役立ちそうです。
表2 SWX2100/SWX2110/SWX2210価格比較

SWX2110シリーズの登場でヤマハスイッチを導入する経済的なハードルが大きく下がりました。これを機にLAN全体の見える化を進めてみてはいかがでしょうか。
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