みなさんこんにちは、テックデザインの河野です。
3月30日にスタンダードL3スイッチ「SWX3220-16MT」「SWX3220-16TMs」、インテリジェントL2スイッチ「SWX2322P-16MT」「SWX2320-16MT」の4製品が6月に発売されることが発表されました(ニュースリリース)。今回は発表された製品情報を見て、気が付いた点や雑感をまとめてみました。
全LANポートが10ギガビット・マルチギガビットイーサーネット対応
新製品4モデルとも全てのLANポートが10ギガビットイーサネット・マルチギガビットイーサネットに対応しています。SFP+ポートはこれまで最大4ポートでしたが、SWX3220-16TMsではSFP+が12ポートとなり、SFP+の多ポートモデルが初めてラインアップされました。今後SFP+ポート数がより多いモデルの登場する可能性もあるのではないでしょうか。
スタック対応
これまでスタックに対応しているのはSFP+ポートがある24ポート以上のスイッチだけでしたが、16ポートスイッチでもスタックが組めるようになりました。4モデルとも最大2台までのスタックに対応しています。LAGでリンクを二重化したフロアスイッチが12台程度収容できると考えると、中規模ネットワークのコアスイッチとしてちょうどいいサイズ感だと思います。
SWX2322P-16MTはPoE++(IEEE 802.3bt)対応
Wi-Fi6対応の無線アクセスポイント「WLX413」など、PoE++(IEEE 803.2bt)で給電が必要な機器を複数設置する際にSWX2322P-16MTが重宝しそうです(WLX413は最大8台まで収容可能)。PoEインジェクター「YPS-PoE-BT」もIEEE 802.3btに対応していますが、IEEE 802.3btで給電する機器に対してもLANマップからPoE給電のON/OFFを操作できるようになったことは管理に大きく役立ちます。また、スイッチが再起動中でもPoE給電を継続できる「Continuous PoE機能」や4月のファームアップで既存スイッチに実装された「スケジュール機能」も見逃せない便利な機能です。スイッチのスケジュール機能については3月のコラムであったらいいなと言っていたところなのでとても嬉しいです。

図1 Continuous PoE機能とスケジュール機能
引用元:https://network.yamaha.com/products/switches/swx2322p-16mt/index
筐体幅330mm
外形寸法は4モデルとも全く同じW330×H44×D250mmです。先日発売されたばかりのSWX2110を除き、ヤマハ16ポートスイッチは幅が330mmで共通していますが、これはサーバーラックにPoEインジェクターを併設することを考慮した寸法のように思えます。YPS-PoE-ATとYPS-PoE-BTはどちらも幅96mmなので、16ポートスイッチと並べた場合の幅は330mm + 96mm = 426mmとなります。1U棚板の内寸は約444mmなので、密着させずに19インチラックへ設置できる計算になります。

図2 19インチラック設置イメージ
ウォールマウント用金具が標準添付
ラックマウント用の金具に加え、4モデルともウォールマウント用の金具が同梱されています。汎用のウォールマウント用ブラケットを使うなどスイッチのウォールマウントには工夫やノウハウが必要だったので、専用金具がはじめから付属しているのは非常に助かります。今後発売されるスイッチにも標準で付属するようになるとありがたいですね。

図3 付属品のウォールマウント用金具
画像引用元:https://network.yamaha.com/products/switches/swx2322p-16mt/index
SWX3220シリーズとSWX232xシリーズで、10ギガ・マルチギガビットイーサネットでもLANマップが使えるようになりました。この機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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