みなさんこんにちは、テックデザインの河野です。
1月に開催された「Yamaha Network Innovation Forum 2022」には参加されましたか?私は「医療・介護業界のネットワーク動向」のセッションに登壇し、NTT西日本のフレッツ光ネクスト隼がオンライン請求に対応したことを紹介しました。隼でオンライン請求をする場合はオンライン資格確認と同様にIPv6 IPoE接続をする必要があるのですが、質疑応答の時間に「IPv6 IPoEインターネット接続と併用することはできますか?」という質問をいただいたので検証してみました。
検証内容とネットワーク構成

インターネット接続はクラウド型電子カルテに利用することを想定します。IPv6 IPoEで支払基金・国保中央会に接続するのであればオンライン資格確認も同時に導入すると思いますので、実務に即した環境へ近付けるためこちらも検証内容に加えます。これらをまとめると、ネットワーク設計要件は次の6点になります。
フレッツ光ネクスト隼でオンライン請求をするための要件
1. 「オンライン請求システム等接続ガイド1.1版【ネットワーク設定】IP-VPN接続方式(IPv6利用)2022年3月」のP5に記載されている10ドメイン(send.rece / cert.download.rece / cert.view.rece / lineauth.mnw / managedpki.ne.jp / cybertrust.ne.jp / secomtrust.net / kenshin.rece / kikin.kenshinsorry.rece / healthinsurance.mhlw.go.jp)の名前解決ができること。
オンライン資格確認をするための要件
2.オンライン資格確認等システム 接続ガイド1.5版 IP-VPN接続方式 2021年7月6日」P12〜13に記載されている6ドメイン(www.lineauth.mnw / assv.asc.flets-east.jp / hweb.oqs-st.onshikaku.org / crldownload.obn.managedpki.ne.jp / pweb.base.oqs-pdl.org / ntp.base.oqs-pdl.org)の名前解決ができること
3.ステートフルインスペクションでレセプト・電子カルテセグメントから開始したオンライン請求・資格確認セグメントへの通信は許可する
4.ステートフルインスペクションでオンライン請求・資格確認セグメントから開始したレセプト・電子カルテセグメントへの通信は拒否する
インターネット接続の要件
5.レセプト・電子カルテセグメントからIPv6 IPoE接続でインターネットに接続する
6.オンライン請求・資格確認セグメントはインターネットに接続しない
検証ネットワーク環境
・ルーター:YAMAHA RTX830
・光回線:NTT東日本 フレッツ光ネクスト マンション・ギガラインタイプ(ひかり電話なし)
・ISP:IIJmio
・VNE:インターネットマルチフィード(transix IPv4接続/DS-Lite)
検証結果
試行錯誤した結果、オンライン請求・資格確認とIPv6 IPoEインターネット接続は両立できそうです。具体的なconfigの解説は次回のコラムで詳しく解説する予定です。
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