PicoCELA製品のご紹介

PicoCELA(ピコセラ)とは、電波の多段中継により最小限のLAN配線でネットワークを構築できる無線LANアクセスポイントです。
ロゴマーク上側の3つのアンテナはバックホール用(無線多段中継)のアンテナで、下側の3つのアンテナは端末との通信用アンテナです。PCWL-0410(屋外対応)はオプション製品の指向性アンテナに付け替えて、中継距離1~2Km延ばすことも可能です。
製品ラインアップ

PCWL-0400
(屋内用)

PCWL-0410
(屋外対応)

PicoHUB station
(バッテリー内臓屋外用)
主要製品はPCWL-0400(屋内用)、PCWL-0410(屋外対応)、PicoHUB station(バッテリー内臓屋外用)です。PCWL-0410は屋外使用を前提にしているため、カバレッジエリアは半径100m(PCWL-0400は半径50m)です。また防塵防水レベルはIP67相当、つまり、粉塵は内部に侵入せず、水浸しても内部は影響を受けないように設計されています。
目次
3つのポイント
1
アクセスポイント間のLAN配線不要のため、低コストかつ迅速な導入が可能です。
2
特許取得の無線多段中継技術「PBE」で自律的で安定した高速通信を実現します。一般的なメッシュWi-Fiだと全てのAP間で通信するため混雑し、通信速度が遅くなりますが、PicoCELAの場合は最適なAPとのみ接続するためです。
3
IP67相当の防塵・防水性を備えており、工場、倉庫、屋外など様々な環境に適応できます。
製品特徴
製品特徴①
トラフィック爆発による周波数不足を解消すべく「スモールセル」と呼ばれる守備範囲の狭い基地局を一定空間内に多数設置する手法が注目されています。ただ、スモールセルが必要とするLANケーブル配線には膨大なコストがかかります。この点、PicoCELAはエンタープライズ無線メッシュ技術を採用し、LANケーブル配線を大幅削減。短時間での設置が可能であり、稼働設備を停止したくない短工期にピッタリです。
製品特徴②
PicoCELAのクラウド管理システムPicoManager(R)は測位機能により、構築した無線ネットワーク内の人々の行動や滞留状況を把握可能です。人の流れは回遊図やヒートマップなどの形で表示することができます。JR東日本が運営するGala湯沢スキー場など、実績が多数あります。
製品特徴③
無線ネットワークにおいては、バケツリレー式にデータの転送を繰り返す(ホップ)すると、そのたびにデータ転送量(スループット)が50%ずつ低下するといわれています。しかし、PicoCELA製品は特許技術により、低下率が緩やかであり、9ホップでも実務に耐えうるスループットを提供できます。そのため、LANケーブル敷設がミニマムコストで済みます。
製品特徴④
「PicoCELA Backhaul Engine」は特許を取得した無線多段中継技術です。一般的なメッシュWi-FiはすべてのAP間で通信するのに対し、この技術を使えば最適なルートを自動生成するため、減衰率が低く抑えることができます。さらにレイアウント変更が行われたり、機器に障害が発生したりしても、自律的に最適な中継ルートを構築します。導入する無線ホップが3台以上では競合製品より圧倒的に強みを発揮できます。
製品特徴⑤
PicoCELAのラインナップを組み合わせれば、屋外・屋内関わりなく、ネットワークの構築が可能です。屋外用はIP67相当の防水性を備えています。これは電気機器内への異物の侵入に対する保護の等級を表したもので、粉塵が内部に侵入せず、水中へ浸漬しても有害な影響を受けないことを示します。そのため、設置場所がほこりの多い環境でも安心して利用できますし、PicoHUB stationはバッテリー内臓なので屋外フェスやお祭りでの設置にも最適です。
従来との違い【課題】

LAN配線工事
一般的に工場やオフィスでWi-Fi構築しようと思った場合、新しいネットワーク機器の購入やケーブル敷設だけでなく、ケーブルの引き直しや機器リプレイス、配線整理や不要ケーブルの撤去なども必要になります。

導入コスト
LAN配線工事には膨大なコストがかかります。オフィスや工場、店舗の大きさや拠点数、アクセスする人数などによって変わりますが、機器の費用だけでなく、施工費用も考慮に入れる必要があります。

業務への影響
経済的コストに加え、Wi-Fi構築には手間がかかり、業務にも影響します。例えば、LAN業者に様々な観点で物理構成を考え、相見積もりをしてもらってから比較する作業には時間がかかります。その後、決裁者の許可をもらい、ネットワーク機器を仕入れ、工事へと進むため、着手から完了まで2~3カ月はかかるとみておきましょう。
従来との違い【強み】

LAN配線工事不要
一般的に工場やオフィスでWi-Fi構築しようと思った場合、新しいネットワーク機器の購入やケーブル敷設だけでなく、ケーブルの引き直しや機器リプレイス、配線整理や不要ケーブルの撤去なども必要になります。

低コスト
配線工事が大幅に削減できるため高額な導入費用を削減できます。例えば、店舗数153店舗が入る大型ショッピングモール福岡天神地下街は全域無線Wi-Fi空間化を実現しましたが、導入コストは従来の7分の1に抑えることができました。

迅速導入
配線工事が必要最低限で済むため、迅速な導入が可能です。例えば、Jリーグのサンフレッチェ広島は多数のメディアのインタビューに対応するために試合ごとに屋外型のPCWL-0410を設置、設営10分、撤収10分で安定したネット環境を構築できました。
削減効果
過去の事例により、LANケーブル配線量とコスト削減効果を比較してみましょう。
事例 | PicoCELA機器の導入台数 | LANケーブル削減量 | 他社の非メッシュ型APを導入した場合を1とした相対導入コスト※1 |
---|---|---|---|
倉庫 | 18 | 1/4 | 1/2 |
スキー場 | 14 | 1/12 | 1/60 |
遊園地 | 10 | 1/3 | 1/4 |
地下街道型の大型モール | 27 | 1/7 | 1/7 |
病院 | 12 | 1/6 | 1/2 |
※1…配線工事費を含む ※すべての環境で同じ効果を保証するものではありません。
まとめ
1 | 短時間で設置が可能です。稼働設備を停止させたくない短工期にぴったりです。 |
2 | 多拠点人流解析に最適です。実績が多数あります。 |
3 | 多段ホップできるので、LANケーブル敷設がミニマムコストで実現可能です。 |
4 | 無線ホップ3台以上では競合製品より圧倒的に強みを発揮できます。 |
5 | 屋外・防水・防塵の無線LAN構築にもってこいです。 |
のデータ活用やキャッシュレス決済の普及などで今後もトラフィックはますます飛躍的に増加していくでしょう。
PicoCELAは費用対効果が高く、短期導入が可能な無線環境を提供し、社会の快適で安定した通信環境に貢献します。